2010年04月25日
平敷節
「源河走川や潮か湯か水か 源河めやらべたがおすでどころ」


源河の里は、今は国道58号線の所にありますが、昔は源河川の上流にあって川をはさんで
向かいは平敷の里と一部落でした。
それで、この節名は平敷節といい、別名は源河節ともいうのです。
源河走川は羽地村字源河を流れる川のことです。
沖縄では井戸にもカーというので流れるカーのことを走川というのです。
白瀬走川などもその例です。

夏の昼下がりに、通行人がこの流れの所で娘たちの水浴びをしているところに出会いました。
その裸を見てびっくりしてこんなことがあったよと人に語りかけるように息をはずませた語調が
上句のたたみかけた言葉です。
うしゅかゆかみずかと区切りの「か」が三つも続けて飛び出したおもしろい表現です。
ここは昔からいろいろいわれていたところで、潮、湯、水と解釈した場合もありましたが、
慎み深い沖縄の人は裸を人に見せることは全然ありませんから偶然にも見てしまった人の驚き、
胸の動機の激しさは、うしゅかゆか水かとどもりにいう言葉によくわかります。
これを冷静に潮かね、湯かね、水かねとお静かな言い方をしてしまうと何か白々しく聞こえませんか。




下句のおすでどころとは、水浴びしている所という意味で、水浴場という意味ではありません。
この歌の中では、人に見られていることに気づいた娘たちがワッと水中から飛び出して逃げる様子が
想像できます。
(後記載省略)
宮城嗣周著「嗣周・歌まくら」より
源河の里は、今は国道58号線の所にありますが、昔は源河川の上流にあって川をはさんで
向かいは平敷の里と一部落でした。
それで、この節名は平敷節といい、別名は源河節ともいうのです。
源河走川は羽地村字源河を流れる川のことです。
沖縄では井戸にもカーというので流れるカーのことを走川というのです。
白瀬走川などもその例です。
夏の昼下がりに、通行人がこの流れの所で娘たちの水浴びをしているところに出会いました。
その裸を見てびっくりしてこんなことがあったよと人に語りかけるように息をはずませた語調が
上句のたたみかけた言葉です。
うしゅかゆかみずかと区切りの「か」が三つも続けて飛び出したおもしろい表現です。
ここは昔からいろいろいわれていたところで、潮、湯、水と解釈した場合もありましたが、
慎み深い沖縄の人は裸を人に見せることは全然ありませんから偶然にも見てしまった人の驚き、
胸の動機の激しさは、うしゅかゆか水かとどもりにいう言葉によくわかります。
これを冷静に潮かね、湯かね、水かねとお静かな言い方をしてしまうと何か白々しく聞こえませんか。
下句のおすでどころとは、水浴びしている所という意味で、水浴場という意味ではありません。
この歌の中では、人に見られていることに気づいた娘たちがワッと水中から飛び出して逃げる様子が
想像できます。
(後記載省略)
宮城嗣周著「嗣周・歌まくら」より
Posted by 華氏 at 23:02│Comments(0)
│歌碑
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。