2010年07月20日

首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」

 先日、首里城公園「舞への誘い」にて当会が地謡を担当しました!!
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」

 舞踊家の方々は島袋流千尋会の皆さんです!!
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」

 天気も不安定な中、3ステージを行いました。
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」

 シヨンダウ踊


 二人の美女(チュラカーギー)は優美な踊りをし、二人の醜女(ヤナカーギー)は、
美女の踊りのまねをしておどけた振りをして面白い取り合わせであります。

 髪の形、衣装、容貌、身のこなしなどと、あまりにも美と醜の極端を対比させて、
女性美に目を奪い、また一方これも女かと思うほどヤナカーギーを出して、
作者玉城朝薫の女性を見る眼を舞踊に仕立てたような意味深長なるものが
あります。

 しょんだう節の一番の下句は謝敷節の歌詞にそっくり同じです。
 二番の下句のみくち吸はなはキッスのことです。

 それかんの一番の油を買ってください、簪も買ってくださいとは、誰にねだった
ものかといえば、今の男にねだっている言葉です。

 そして、元の夫、つまり捨てられた男の前に行って、この綺麗になった姿を
見せつけてやりましょう、という心なのです。まだ、心がかかっていますね。

 二番のあだんのとげでも御衣をひっかけます。
  ましてや元の夫となれば手を取って引き寄せるくらいはするものですよ。
  焼けぼっくりは燃えやすいものですよ。

 (中略)

 さて、このしょんだう踊のことを御後壇踊と踊り師匠方は呼んでいます。

 それは、昔、御冠船踊の時、観覧席の唐の按司が舞台に飽きてアクビを
されたそうです。

 それを見た玉城朝薫は、これは大変だ、主賓客に飽きられては、この演芸は
失敗だと思って、急いで舞台裏に屯ろしている脇役たちを配役して即興的に
しょんだう踊を創作しました。

 舞台最後の幕切れの時、番外として出したのが後段の踊りという意味で
御後段踊と呼ばれるようになったものです。

 なお、この踊り、ヤナカーギーがチビフイフイをして踊るのを見て、唐の按司は
扇で顔を隠してニィッと笑ったそうです。

 そのあとは公式の演芸会には、この踊りが必ず後段に演ぜられるようになり
大うけをしています。


                                           宮城嗣周著「嗣周うたまくら」より


 首里城公園「舞への誘い」、次回、当会の担当は12月5日(日)です。 稽古。。。稽古。。。
首里城公園「舞への誘い/シュンダウ節」



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Posted by 華氏 at 10:00│Comments(0)琉球舞踊
 
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